Interviews
市場部門
Y. Minami
マネジング・ディレクター
MBA卒
入社動機Motivation to Join the Company
大学院卒業後、メガバンクに入行し、支店業務を2年経験の後、一貫して円債営業を担当しました。日系証券会社立ち上げなどの経験後、2001年に、スペシャリストとしてさらなるステージを求め、前身の日興ソロモン・スミス・バーニー証券に転職しました。日本にしっかり根付いた会社であると同時に、世界160カ国に拠点のある、シティのグローバルリソースがフル活用できる魅力的な環境が転職の動機でした。債券営業を天職と感じていたため、2016年に法人営業本部(Relationship Management)に異動するまでの通算23年間、債券営業を全うできたことに感謝の気持ちで一杯です。規模の大きさを生かしつつ顧客重視の姿勢を貫くシティに、18年経った今も変わらず魅力を感じています。
キャリアステップCareer Step
2001年にVice Presidentとして入社した時点で、円債営業の編成があり、初めて立ち上げた年金チームに配属され、ほとんど取引がなかった年金顧客の掘り起こしに従事しました。2004年に年金営業のヘッドに就任し、入社当時ほぼ0%に近いシェアだった年金顧客シェア15%以上を達成。収益とシェアの両方を伸ばすことに幸せを実感しました。また、同時期にDirectorに昇格しました。実績を上げることで、マネジメント、トレーダー、チームメンバーの士気が上がり、組織が強くなることを実感し、円債営業に没頭していく中、2007年後半にManaging Director(MD)に昇格しました。2012年のNYでのMD研修が大きな転機となり、クレジット営業のヘッドに就任しました。グローバルとの折衝、チーム運営の難しさを痛感しつつ、マネジメント能力の向上に努めました。
業務内容Business Content
現在は、金融法人営業本部にて市場部門のSenior Relationship Managementを担当しています。ニューヨーク、ロンドン、シンガポール、香港、東京常駐のシティでの経験豊富な約20名のMDで構成するチームの一員として、グローバルでは、日本の窓口として、週2、3回の電話会議にて情報交換を行っています。日本においては市場部門の全プロダクト、全方面でシティの窓口としてコーディネートしています。現在の最大のミッションは、シニア顧客とのリレーションをより強固なものとすることです。強いシニアリレーションに基づいて、ビジネスの開拓、拡大、問題解決、また、海外を含む組織的な関係構築を行っています。シティの顔として信頼感を高めること、社内では、市場部門を越えて幅広く組織に貢献することに注力しています。現在の業務は、これまで長年培ってきた経験の集大成的な役割といえるのではないでしょうか。
仕事のやりがい・醍醐味Rewarding
日々の努力が案件につながった瞬間。また、顧客とトレーダーの両方に喜んでもらえる案件が成約した瞬間にやりがいを感じます。時間がかかり苦労した案件ほど、達成感は高いものです。また、組織を上手く動かすことができた案件、現場と協力して作りあげた案件等、チームワークでビジネスが成立したケースは、みんなでやりがいを感じ一層士気が高まります。思い出に残る案件は多数ありますが、ある顧客が売りにきた5000億円のクレジット案件を、別の顧客の買いニーズを見つけ、売りと買いが同時に成約した瞬間は忘れ難い思い出です。日々の地道な努力が、自分の成長と、会社への貢献につながります。成功体験より、失敗した時の方が学ぶことが多いと感じています。ただし、もちろん同じ失敗は二度としないと肝に銘じます。
今後の目標Future
日本におけるシティの存在感を高め、お客様からパートナーとして信頼される揺ぎない組織作りを目指しています。目先の収益を追い求めるのではなく、長期的な信頼関係を真摯に築き上げることで、ビジネス拡大につなげていきたいと考えています。社員はシティの宝であり、一人一人の能力を最大限引き出す環境を作り、高い士気とモラルで、シティをより良い会社にするという気持ちを、皆と共有したいと考えています。プロフェッショナルな雰囲気を醸成し、全社員が仕事もプライベートも幸せを感じる会社を目指します。常に会社へのオーナーシップを持ち、グローバルの中でのシティジャパンのステイタスを高めることが大きな目標です。常に新しいビジネスに挑戦し続けたいと考えています。
学生へのメッセージMessage
“好きこそ物の上手なれ“ 楽しさや、やりがいを感じる仕事をしっかり見つけてください。自分の力が最大限発揮でき、自分の成長につながると思います。"継続は力なり“どんなに辛くても続けていくと、どんな苦労も必ず力になり、出来るようになります。そしてある日、突然楽になり達成感を感じることでしょう。仕事に真摯に向き合い、地道に、工夫しながら努力する人が成功をつかむと信じています。“感謝の気持ちを忘れない”自分一人で仕事をしたつもりにはならないこと。常に周囲の方々のサポートに対して感謝の気持ちを示し、人間性を高めることもとても重要です。“短、中、長期の目標を持つ”目標設定と、なりたい自分をイメージすることで、自ずと仕事のやり方が見えてきます。柔軟さも重要ですね。
一日のスケジュールSchedule of the Day
プロダクト営業と違い、かなりフリースタイルです。第一優先事項として、顧客からのメール、依頼事項には即座に返信、対応することが基本動作です。次に、24時間入り続ける国内外の重要な情報を仕分け。顧客訪問時以外は、面談設営、顧客イベント企画、海外出張アレンジ、海外ビジター受け入れアレンジ、勉強会設営、会食設営、新規案件提案等、現場とコミュニケーションを密に取り、丁寧にビジネス案件につなげていきます。現場の情報は貴重で、些細な事でもヒントになるケースが多く、現場の日々の努力を、シニア顧客とのリレーションを生かし、大きな案件につなげる橋渡し的な役割をしています。