Interviews

調査本部

J. Yamamura

ディレクター

国際経営学部卒

情報や思考を社会に提供し
アナリストの存在意義を高めたい

入社動機Motivation to Join the Company

2007年に国内証券会社に入社し、投資銀行本部を経て、2010年にアナリストとしてのキャリアをスタートしました。特定の事柄を深く掘り下げて調べ、人と議論するのが好きで、学生時代からアナリストを志望していました。その後10年が経ち、今度は「次は何に挑戦しようか」と悩むようになりました。新しいセクターに挑戦したい、と思い始めていた時にシティに声を掛けて頂き、2021年に転職を決意しました。伸び伸びと王道のリサーチがしたいという私の願いと、シティをそういう組織にしたいという会社の想いが合致したのも、当社を選んだ理由です。

キャリアステップCareer Step

私は最初の4年間、ジュニアアナリストとして、シニアアナリストのサポート業務に従事し、5年目にレジャーセクターとインターネット・ゲームセクターの担当アナリストになりました。アナリストの基本的な業務は、(1)業績予想、(2)企業価値算定、(3)レポート執筆、(4)マーケティングの繰り返しです。最初の3-4年で一連の基礎を学び、その後アナリストデビューするのが、一般的な流れです。セクター特有のアプローチは、各シニアアナリストの指導に依存しますが、基礎は共通する部分が多いです。部全体でも基礎学習の意見交換を行っています。

業務内容Business Content

現在、ゲーム、インターネット、レジャー、サービス、メディア業界など、エンタテインメント業界全般を担当しています。シニアアナリストの場合、1人20銘柄前後を担当しています。担当企業への取材などを行い、業績予想を作成、企業価値を算定し、お客様(機関投資家)に投資アイディアを提案します。最終的にはお客様からの評価が、私たちの価値になります。最近はアナリストの業務内容も多様化しており、担当企業の戦略やIR活動に対するアイディアの提案なども、ニーズがあれば行うようにしています。

一日のスケジュールSchedule of the Day

朝7時頃からその日のニュースを確認、必要に応じて、東京、アジア朝会に参加し、セールスチームに投資アイディアを共有します。9時の寄付き後は、株価の動きを確認しながら、投資家とのミーティング、事業会社への取材などを行います。15時の引け後は各社のプレスリリースを確認、必要に応じてレポートを執筆します。欧米顧客向けのミーティングは20時以降に行われるケースが多いですが、そうでない場合は19時頃に業務を終了します。アナリストは閑散期と繁忙期の業務量の差が激しいので、できるだけメリハリをつけるように心がけています。

仕事のやりがい・醍醐味Rewarding

私がアナリストを始めてから、東日本大震災や新型コロナなど、様々な事が起きました。消費者の価値観が目まぐるしく変化し、エンタテインメント業界も方向性の見直しを余儀なくされています。私達は業界全体を俯瞰してみる立場にあり、多くのステークホルダーと向き合っている強みがあります。想像力を働かせ、資本市場や事業会社と一緒に業界の未来を考え、少しでも世の中の役に立とうと日々奮闘しています。様々な提案を行いますが、その一部が実際に企業経営に取り入れられ、事業会社の企業価値が上がった事がありました。それがお客様のリターンにも繋がった時に、アナリストという仕事の可能性を感じました。

今後の目標Future

短期的には新しいセクターの立ち上げや収益貢献が最優先ですが、長期的にはアナリストの社会的な存在意義を底上げしたいと考えています。私たちは営利目的の集団ですので、当然グローバルで利益を上げる事が求められます。ただ私は手数料だけを追い求めるビジネスモデルは、無くなりはしないものの、いずれ成長性が低下すると考えています。そのため、私は収益を継続的に上げながら、自分たちの情報や思考を社会全体に提供し続けるバランスを大切にしています。それがアナリストの市場価値を引き上げ、いずれは収益の多様化につながると考えるからです。

学生へのメッセージMessage

様々なステークホルダーと議論を重ね、会社の財務を理解し、企業価値を考えるというアナリストの基本動作は、あらゆる仕事に共通する概念だと思います。そういう意味でも、私はアナリストという仕事の広がりに期待していますし、ファーストキャリアとして挑戦する価値があると考えています。皆さんには、最初はできるだけ多くの選択肢を持っておく事をお勧めします。社会人生活は長いです。キャリアを模索する過程で広がるネットワークは、誰にとってもプラスになるはずです。まずは悔いのない学生生活を送ってください。皆さんと一緒に働けるのを楽しみにしています。